個人的な事情により、更新が滞っておりました。
期間が空いたため、予定を変更して【コラム顕正会】です。

きょうは、顕正会にまつわる夢のお話。

IMG_1890


ようこそ「夢」の世界へ


読者のかたがたから、夢のご相談をいただくことがあります。
また顕正会の夢を見てしまった。悪夢ばかりで憂鬱だ。
これ以上、見ないようにするにはどうしたらいいか。

悪夢を見たら、イヤな気分にならない人はいません。
顕正会経験者の多くがかかえる、切実な悩みですよね。

その夢とは、たとえば…会館でおおぜいで勤行する夢。
懸命に折伏に励んでいる夢。先輩幹部に叱責される夢。浅井先生の夢。
夢からさめても、お題目や情景がリフレインして胸が苦しい。

顕正会時代の夢は、夢か現実なのか区別できないほどリアルで、
それがために不眠やうつになり、体調をくずしてしまう人がいるほどです。

不本意なかたちで組織を離れたり、信心をやめてしまった人なら、
「仏様に叱られている」「責められている」と感じるかもしれません。

なにか悪いことが起こるんじゃないか?
これは罰の前兆かもしれない・・・。

 
バカバカしいと思いつつ悲観的になって日常生活に支障をきたしている、
布団に入るのが怖い、よく眠れない、という方もいらっしゃいますね。

顕正会の夢にかぎらず、恐ろしく衝撃的な夢にあうと
「なにか重要な意味があるに違いない。」と考えたり
「危険を知らせる予兆かも?」などと想像してしまうものです。

見た夢が何を意味するのか、不可解な夢の正体を知りたくなるのは
とても自然な心理ですが、「夢占い」や「夢判断」に答えを求めた結果、
不吉なメッセージを真に受けてしまう人も少なくありません。 

悪夢につきまとう「自己暗示」

IMG_1892


ここでは、夢と不安のメカニズムをお話ししましょう。
先ほどもお話ししましたが、睡眠中の夢はそれが現実には起こらなくても、
その人の日常生活や、心身にダメージを与えることがあります。

それは「罰」や「不幸」への恐れ、戻らない過去への後悔や懺悔、
さらには信仰を捨てた自分を罰して、ご自身を絶望にまで追いやるほどです。

こうして無意識のうちに抱く執着や思いこみを「自己暗示(じこあんじ)」と呼びます。
「無意識」とは、日常で意識化されていない感情・記憶・ 願望などのことですね。

「自己暗示」は催眠状態でかかりやすく、とくに寝起き(※変性意識状態といいます)
では意識が朦朧として精神的に不安定なため、より強く作用します。
目覚める前後に叫んだり、泣いているのもそのせいですね。

先天的気質からかかりやすい人と、そうでない人がいるようですが、
いつまでも不快感から抜け出せないのは、それらの悲観的な思考を
日常生活で消化できずに、ご自身で「自己暗示」をかけているためです。

不安や迷いをなくしたいのに、よけいドツボにはまってしまうんですね。
ネガティブな「自己暗示」は心身をますます疲労させ、
寝不足や不眠がさらなる悪夢を呼びよせる…という悪循環につながります。

IMG_1895

なぜ「夢」を見るのか?


顕正会経験者には、このように悪夢が「自己暗示」を引き寄せてしまうケースが多いですね。


無理もありません。あるときは浅井会長や先輩幹部の言動から、
あるときは不甲斐ない自分をストイックに責めぬくなど、
信仰心から「自己暗示」に縛られた経験がおありだと思います。たとえば…

体調が悪いと「魔障に魅入られた」
結果が出ないと「信心が足りない」
逆境に立たされると「宿命なのだ」

このような強迫観念から脱出できないのと同時に、
悪夢の原因としてはストレスや、睡眠の質の低下があげられます。
それに悪夢を見やすいのは、自己評価が低いときなんですよね。

どこぞの会長のように、うぬぼれが過ぎるのも問題ですが(笑)
自分のことが好きで、自信があって絶好調の時には、あまり悪夢は見ないし、
見たとしても気に留めないか、自然に忘れてしまうものです。

逆に見やすいのは悩みや心配事があるですとか、ショックな体験をしたりして、
希望や自信を失ったときですね。このように悪夢を見る人は心身の不調により
悲観的になりやすい、気に病みやすい傾向があるのです。

IMG_1891


また、 睡眠中は一日のなかでも無防備で、心が自由に旅をする時間。
信仰心や組織での立場が障壁となって抑えていた気持ちを、ありのままに感じられる空間です。

あなたが繰り返し見る夢には、単なる記憶や事実だけでなく、 
「解決できない疑問」「言葉にできなかった怒り」
「おさえていた悲しみ」「あきらめた夢や願い」などが詰まっています。
 
このように考えると、夢は隠された感情や欲求が映像化されたもの。
顕正会で傷ついた心の状態を、夢が映し出しているに過ぎません。 

夢は、あなたが「癒し」を求めていると教えています。
悪夢を見るのは、未来的な警告やメッセージではなく、
あなたが今、心のケアを必要としているしるしなのですよ。

人間に感情や欲望があるかぎり夢を見ないようにはできませんが、
悪夢を見ること自体は悪いことでも、病気でもありません。 

あなたがカルトなどの宗教で受けた心の傷(=トラウマ)を解消するには、
くりかえし過去の体験をふりかえる作業が、効果的です。
さらに心理学から、悪夢への対処法を考えていきましょうね。

こころのSOS「夢ノート」 

IMG_1885

夢のご相談をくださったかたに、ひとつお勧めする方法があります。
わたしが退会後につづった「夢ノート」をご紹介しましょう。

その方法はいたって単純。お手持ちのノートに、見た夢の内容を書くだけ!
書式は問いません。ただし目覚めてすぐ、寝起きに書くとよいですよ。

さきほど「自己暗示」は催眠状態でかかりやすい、と申し上げましたね。
じつはポジティブな暗示も起床時が効果的です。無意識には無意識で対抗!ですね。

悪夢のせいで、憂鬱な一日を過ごすのはもったいない。
とはいえ、いきなりポジティブ思考に変えるのは難しいので、
はじめは夢を思い出し、記録する習慣を身につけましょう。

内容を覚えているうちに、ササッと書き留めるのがコツです。
毎日でなくとも、正確に思い出せなくてもいいんですよ。
おっくうな日は固有名詞やキーワードだけなど、休み休みやりましょう。

「忘れたいのに、わざわざ思い出す必要があるの?」と思われるかも知れませんが、
ここでのポイントは、嫌悪感から逃げないこと。静かに、心の声に意識を向けましょう。

これだけでも立派な、ネガティブ思考からの脱却です。 
そのように記録していると…ある種のパターンが見えてきますよ。

トラウマを克服する「再体験」


「トラウマ」という言葉は広く知られますが、
克服の王道は「くりかえし過去の体験を振り返ること」。

心理学では「再体験(さいたいけん)」といいます。
心の傷(=トラウマ)から目をそらさず、過去の出来事から原因を探しあてる方法ですね。

途中でつらい記憶を呼び戻したり、閉ざされていた感情の波が急激に襲う
(=フラッシュバック)ことがあるため、それなりに苦痛をともなう作業です。

組織を離脱して間もないですとか、苦痛に直面するだけの耐性がまだない人には
しんどい作業ですが、トラウマが自然に消えることはまずないため、
経験者にとっては、いつかは通る方法かもしれません。

その人の段階に応じてゆっくり、リラックスできる環境で行うのがベストです。
この「再体験療法」は、PTSD(心的外傷後ストレス障害)ほか、
精神疾患の心理療法として導入されています。

PTSD/トラウマの症状と克服方法 
暴露療法(認知行動療法)


ご覧のように、一般には「認知行動療法」の名で知られますが、
原則自己負担(保険外)のため治療費は高いです。
それに比べて、個人でも自然なかたちで「再体験」できる空間が、睡眠中なのですね。

日ごと悪夢を見るのは、この「再体験」を済ませたのと同じです。
思い出したり記録することに慣れたら、
夢が教えてくれる、あなたの心の叫びに意識をとぎ澄ませてください。

IMG_1841


どんな声が聴こえるでしょうか?

「つらかった」「苦しかった」「腹が立った」
「悔しかった」「切なかった」という過去形の気持ち。

「泣きたい」 「申し訳ない」「憎い」「ずるい」「消えてしまいたい」
という、現在進行形の気持ち。さらに「誰が?」「どうして?」「いつから?」
といった疑問型まで、さまざまに湧きあがることでしょう。

その気持ちを明文化できたら「再体験」は成功したも同然です。
このように「再体験」とは、今のあなたの価値観で過去の出来事を再現し、
心の内面と向き合いながら、疑似体験を積み重ねていくことなのです。

そして「夢ノート」を続けますと、不思議とつぎの夢が待ち遠しくなります。
それまでは苦しいだけだったのが、悪夢を見てもつらくない、
不安や恐怖に引きずられない心の変化を、感じていただきたいですね。

顕正会とサヨナラするのは簡単ではありませんが、
目覚めた瞬間ネガティブな「自己暗示」に負けそうになったら、
「これは心のSOSだ!」と、毛嫌いせず迎えてあげてください。(笑)

この「再体験療法」は、宗教的マインドコントロールを解くにも
有効とされています。くわしくは機会をあらためますが 、
悪夢とは、顕正会経験者にとって必須体験なのかもしれませんね。


※変性意識状態(へんせいいしきじょうたい)
日常では体験できない無意識の状態。瞑想状態やトランス状態とも言われる。
 


これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。